私が医療機器メーカーへ転職した時の年齢は29歳でした。
当時の私は自分のキャリアに悩んでおり、漠然とした人生に対する焦りや不安を抱えての転職でした。
しかし、医療機器メーカーで働き始めてすぐにその不安は消え去りました。
毎日が刺激的でワクワクと楽しい医療機器メーカーでの営業人生が始まり、この医療業界で人生を全うする事を心に決めました。29歳で医療機器メーカーに転職して約10年、楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、38歳で日本の営業責任者を任されることになりました。もちろん、楽しいことばかりではなく辛いことも苦しい事も多々経験しました。多忙を極める医師をサポートする事は簡単な仕事ではありません。また、マネジメント経験を通して優秀な人材を採用する難しさ、組織活性化、組織改革の難しさ、を同時に痛感しました。これまでの経験を振り返ると様々な壁を乗り越えないといけない厳しい状況の連続でした。困難な壁を乗り越えてここまでやってこれた事は、素晴らしい仲間や素晴らしい先生方に囲まれ、周りの強力なサポートがあったからに他なりません。
また、私の家系は心臓が弱く私自身も35歳という若さで心房細動を発症してしまいました。
当時私が営業担当だった病院で、お世話になっていた素晴らしい先生方に最高の治療をして頂き無事に根治する事ができました。その後、父親が心筋梗塞を発症し母親は私と同じ心房細動を発症しました。その度にお世話になった先生方は最高の手術で治療してくださり私や私の家族を助けてくれました。おかげで、私自身と私の両親は今も元気で過ごす事ができております。
このように、自分がこの医療機器業界で様々な経験を通して成長してきたからこそ、自分にしか出来ないキャリアアドバイザーとして「将来の医療業界を支える人材と、自分の人生を劇的に変えてくれた医療機器メーカーのために活かしたい」という思いで起業を決意しました。
最後に、医療機器メーカーの仕事は製品を通して医療現場の最前線で働く素晴らしい多くの医師をサポートする仕事です。その先には多くの患者様がいます。患者様のQOL(Quality of Life)を上げる事ができる貢献度の高い仕事です。私の経験を活かして多くの人と企業が将来を繋ぐきっかけになればこれほど幸せなことはありません。